日本植民地教育史研究会

日本植民地教育史研究会のサイトへようこそ。本研究会は1997年3月29日に設立されました。

下記の通り、日本植民地教育史研究会第43回定例研究会を開催します。
今回は新型コロナウイルス感染予防の観点から、ZOOMによるオンライン開催といたします。

日時:2020年11月15日(日)午後2時~(ZOOM入室 午後1時半~)


【会員の皆さんへ】

・zoomのURLはすでにご案内していますが、直前に全員にもう一度お送りします。
・発表の配付資料は直前に、全員にメール配信します。
zoomのURLや配付資料は、外部に出さないようにしてください。(転載・転送不可)
(会員の皆さんは、当日、直接ZOOMにアクセスいただければ結構です。その際、会員名簿にご登録のお名前をZOOM名として御表示くださるよう、お願いいたします。)

【非会員の皆さんへ】

・参加ご希望の方は下記URLよりお申し込みください。
https://forms.gle/vh5TCyZ8VEMMvUPv8
お申し込みいただきましたら、zoomのURLやお願い事項などをお送りします。


≪第44回研究例会スケジュール≫

13:30 zoom会議室に入室開始

14:00〜14:50 発表① 丸山剛史(宇都宮大学)
「樺太の小学校教員、小学校教員検定(仮)」

14:50〜15:00 休憩

15:00〜15:50 発表② 山本一生(鹿屋体育大学)
「戦後における満洲教育史研究の始まり-平野健一郎氏の研究を中心に-」

15:50〜 諸連絡・終了



【発表要旨】

発表①
丸山剛史(宇都宮大学)
「樺太の小学校教員、小学校教員検定(仮)」

本報告は、旧学制下小学校・国民学校教員検定制度史研究の一環をなすものである。本報告では、日本植民地教育史研究では研究の蓄積が薄いと思われる樺太を取り上げ、先行研究を確認しつつ、樺太の小学校教員検定関係規則の概要、検定受験者・合格者の把握を行うとともに、樺太小学校教員の回想記『凍原』などにより、樺太・小学校教員の確保・免許状取得方法の実際について可能な限り明らかにする。


発表② 山本一生(鹿屋体育大学)
「戦後における満洲教育史研究の始まり-平野健一郎氏の研究を中心に-」

本報告では満洲教育史研究の嚆矢である平野健一郎「満洲における日本の教育政策-一九〇六年~一九三一年-」(『アジア研究』第15巻第3号、1968年)に焦点を当て、同論が満洲教育史研究に与えた意義について考察する。満洲事変まで、日本が統治した地域は関東州と満鉄附属地に限られ、さらに資料上の限界もあり、これらの地域に限定した研究がなされた。しかし、同論では東北地域の教育の展開に位置づけようとしてきたように思われる。このような視点を持てたのはなぜなのか、考えていきたい。

下記の通り、日本植民地教育史研究会第43回定例研究会を開催します。
今回は新型コロナウイルス感染予防の観点から、ZOOMによるオンライン開催といたします。

日時:2020年10月10日(土)午後2時~(ZOOM入室 午後1時半~)


【会員の皆さんへ】

・zoomのURLはすでにご案内していますが、直前に全員にもう一度お送りします。
・発表の配付資料は直前に、全員にメール配信します。
zoomのURLや配付資料は、外部に出さないようにしてください。(転載・転送不可)
(会員の皆さんは、当日、直接ZOOMにアクセスいただければ結構です。その際、会員名簿にご登録のお名前をZOOM名として御表示くださるよう、お願いいたします。)


【非会員の皆さんへ】

・参加ご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
・お申し込みいただきましたら、zoomのURLやお願い事項などをお送りします。



≪第43回研究例会スケジュール≫

13:30 zoom会議室に入室開始

14:00〜14:50 発表① 張小栄(東北大学大学院)
「満洲国」建国構想における「王道主義」理念のパラドックス

14:50〜15:00 休憩

15:00〜15:50 発表② 何広梅(お茶の水女子大学大学院)
帝国日本のモンゴル人に対する軍人教育について -軍学校を中心に-

15:50〜 諸連絡・終了



【発表要旨】

発表① 「満洲国」建国構想における「王道主義」理念のパラドックス

「満洲国」の統治理念であった「王道主義」は、従来植民地支配の装飾とされ、駒込武による橘樸研究を除くと、その思想的系譜や実践の様態を論じた研究はない。「王道主義」には、橘樸だけでなく、現地指導者の「保境安民」等多様な思想が取り入れられており、その思想的文脈や日本人実務官僚による建国過程での実践は未だ明らかではない。本報告では、金子雪斎・于沖漢・上村哲弥・松木侠らを取り上げ、「王道主義」理念の文脈を再検討する。


発表② 帝国日本のモンゴル人に対する軍人教育について -軍学校を中心に-

 帝国日本の蒙疆地域のモンゴル人に対する植民地教育政策を論じる際、モンゴル軍人への教育を抜きにしては語れない。それは日本のモンゴル人に対する教育は軍人教育が先駆けていたこと、そしてその後の影響も大きかったことによるものである。「興安軍」、「蒙古軍」といった軍隊組織をはじめ、興安軍官学校などの軍学校の教育がその象徴である。これらのモンゴル人向けの軍学校はモンゴル民族の復興とチンギス・ハーン時代の光栄を復活させることを標榜し、大勢の軍人民族主義者を育てた。本報告では興安軍官学校、蒙古軍幼年学校の教育を中心に、帝国日本のモンゴル人に対する植民地教育の本質を解明することを目的とする。

【重要】
2020年5月9日のオンライン運営委員会で、以下が決定いたしました。

2020年6月に開催を予定していた研究例会は、
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大をめぐる様々な状況を鑑みて、
開催中止とします。

次回の研究例会は、
2020年10月11日(日)に
東京家政学院大学での開催を予定しております。


【9月16日追記】
次回の研究例会は、次の予定に変更いたします。
非会員の方の参加も可能です。
お申し込み方法は、具体的な内容が決まってから改めて発信します。
しばらくお待ちください。

★日時 第43回:2020年10月10日(土)14:00〜16:00(予定)
    第44回:2020年11月15日(日)14:00〜16:00(予定)

★ zoomにて配信

【重要】
2020年5月9日のオンライン運営委員会で、以下が決定いたしました。

2020年3月8日(日)、9日(月)開催を予定していた
第23回研究大会は、
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大をめぐる様々な状況を鑑みて、
開催中止とします。


第23回研究大会で予定していた
《シンポジウム》
テーマ:戦後日本植民地教育史研究の蓄積と課題
―朝鮮、満洲、南洋群島・南方占領地を中心に―

については、2020年度の年報
植民地教育史研究年報 第23号』(2021年3月刊行予定)
において、紙上シンポジウムとして論考を掲載する予定です。



なお、2019年度の総会については、
近日中に事務局からメールで発信いたします。

植民地教育史研究年報第22号 2020年3月刊行
特集:戦後台湾の政治・文学と植民地認識
262b318bab272e3fb408c6e21b88af71

巻頭言 李 省展

Ⅰ.シンポジウム 戦後台湾の政治・文学と植民地認識

発題 台湾戦後史と植民地教育研究の課題 佐藤広美

戦後台湾の政治変容と日本認識―「脱日本化」・「中国化」から「本土化」へ― 菅野敦志

戦後台湾文学は植民地時代をどのように描いたか―鄭清文の小説作品を例に― 三須祐介

戦後における台湾植民地教育史研究 岡部芳広

討論 シンポジウム「戦後台湾の政治・文学と植民地認識」

 

Ⅱ.研究論文

台湾公学校の低学年における国語教授を中心とした「合科的取り扱い」―台北及び台南師範学校附属公学校での取り組みを中心に― 赤木奈央

モンゴル人に対する蒙疆学院の意義 何 広梅

台湾公学校用国語教科書における原住民像―「植民地教育」再考の手がかりとして― 合津美穂
 

Ⅲ.研究ノート

台湾の高等女学校裁縫科担当教員と奈良女子高等師範学校の関係 滝澤佳奈枝
 

Ⅳ.研究動向

私と日本の植民地教育史研究 佐野通夫
 

Ⅴ.書評・図書紹介

諸 点淑著『植民地近代という経験─植民地朝鮮と日本近代仏教─』 小島 勝

神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター「戦時下日本の大衆メディア」研究班 代表・安田常雄編著『国策紙芝居からみる日本の戦争』 松岡昌和

小林英夫著『田村敏雄伝』 宇賀神一

中京大学社会科研究所台湾史研究センター編『台湾総督府文書の史料論』 中田敏夫

小林茂子著『砂糖と移民から見た「南洋群島」の教育史』 清水知子

陳 虹彣著『日本統治下の教科書と台湾の子どもたち』 滝澤佳奈枝

山本一生著『青島と日本─日本人教育と中国人教育─』 Ulrich Flick
 

Ⅵ.資料紹介

斉紅深の植民地教育史オーラルヒストリー研究方法とホームページの閉鎖─解説と抄訳─ 黒川直美

「満洲国」民生部『民生』誌・解説と目次集 丸山剛史
 

Ⅶ.旅の記録

台湾教育史遺構調査(その11) 白柳弘幸

二つの時代を生きた台湾人教員─邱忠養先生を訪れて─ 陳 虹彣

 
Ⅷ.彙報
 
編集後記
著者紹介
『植民地教育史研究年報』投稿要領

↑このページのトップヘ