植民地教育史研究年報第25号 2023年4月7日刊行
2023年 植民地教育史研究年報 第25号 目次
巻頭言 ある「つぶやき」から 岡部芳広
I.特集 植民地教科書と「アジア民衆像」
- 日本植民地教科書にみる「アジア民衆像」 佐藤広美
- 植民地台湾の「公学校用国語読本(第一種)」(第四期)をもう一度読む─編修課の作り手たちに関する考察を中心に─ 陳虹彣
- 日本統治期朝鮮の教科書にみる「民衆像」研究の可能性と課題─修身書の「学校」に関する描写を事例に─ 山下達也
- 産業の近代化のなかで問題とされた「満州国人」の能力 丸山剛史
- 「東南アジア民衆像」の論点─アジア主義と劣等感のあいだ─ 松岡昌和
- 植民地官僚による「アジア民衆像」─幣原坦を事例として─ 山本一生
Ⅱ.研究論文
- 1910年代・20年代台湾の社会教育における「国語」教育─『国語捷径』(1915)を中心に─ 藤森智子
- 「満洲国」初等学校の日本語教科書に描かれた日本人像 王詩淇
【書評】
- 劉美蓮著・西村正男監訳・廣瀬光沙訳『音楽と戦争のロンド─台湾・日本・中国のはざまで奮闘した音楽家・江文也の生涯─』 岡部芳広
- 李正連著『植民地朝鮮における不就学者の学び─夜学経験者のオーラル・ヒストリーをもとに─』 山下達也
- 宇賀神一著『石森延男研究序説』 北川知子
- 祝利著『「満洲国」教育再考─日本語教育を手がかりに─』 黒川直美
【図書紹介】
- 上田崇仁著『電波が運んだ日本語─占領地、植民地におけるラジオ講座─』 松岡昌和
- 北川知子著『日本統治時代・朝鮮の「国語」教科書が教えてくれること』 船越亮佑
- 北島順子著『近代日本の植民地教育と「満洲」の運動会』 宮脇弘幸
- 白柳弘幸著『戦時下台湾の少年少女』 中田敏夫
- 山下達也著『学校教員たちの植民地教育史─日本統治下の朝鮮と初等教員─』 白恩正
- 加藤聖文著『海外引揚の研究─忘却された「大日本帝国」─』 山本一生
Ⅳ.資料紹介
- 雑誌『受験界』掲載の朝鮮人投稿者による記事一覧 佐藤由美
Ⅴ.旅の記録
- 台中の西屯小学校を訪れて─創設期の謎を解くため─ 陳虹彣
Ⅵ.追悼 竹中憲一先生
- 追悼 竹中憲一先生 山本一生
- 中日両国友好交流の学者─竹中憲一先生を偲ぶ─ 斉紅深
- 竹中憲一さんが逝ってしまった 渡部宗助
- 竹中先生─満州教育の実相を掘り起こした人─ 宮脇弘幸
- 竹中憲一先生を偲んで 新保敦子
- 本研究会の再生のためのご努力に感謝 井上薫
彙報
編集後記
著者紹介
『植民地教育史研究年報』投稿要領