日 時:2015年10月31日(土)13:00~17:30
会 場:こども教育宝仙大学
〒164-0011 東京都中野区中央2−33−26(東京メトロ丸ノ内線「中野坂上駅」2番・3番出口より徒歩8分
都営地下鉄大江戸線「中野坂上駅」A2番出口より徒歩8分 JR中央線・総武線「中野駅」南口よりバス6分)
《プログラム》
12:30 受付開始
13:00 発表① 滝澤佳奈枝会員(お茶の水女子大学大学院博士後期課程)
《日本統治期台湾の裁縫科教育に見られる民族差-高等女学校を事例として-》
13:50 休憩
14:00 発表② 合津美穂会員(信州大学非常勤講師)
《政治的教材を観点としてみた台湾公学校「国語科」教科書の「近代化」》
14:50 休憩
15:00 発表③ 丸山剛史会員(宇都宮大学)
《「満州国」技術員・技術工養成と国民高等学校工科に関する覚書》
15:50 休憩
16:00 「科研申請に向けての全体による検討会」
17:30 終了
※終了後、会場近辺に場を移しての懇親会を予定しています。
第34回定例研究会 発表要旨
発表①《日本統治期台湾の裁縫科教育に見られる民族差-高等女学校を事例として-》滝澤佳奈枝会員
1922年に台湾教育令が改正されたことを受けて台湾人女子教育機関であった女子高等普通学校は4年制の高等女学校へと昇格し、制度上では日台の区別無く女子の中等教育機関は高等女学校が担うこととなった。また、中等教育以上の日台共学が謳われていたが、実際は、一部の科目において民族による別学が行われていた。本発表では、裁縫科教育を民族の視点から考察し、高等女学校における裁縫科の位置づけと意義の一端を明らかにしたいと考える。
発表②《政治的教材を観点としてみた台湾公学校「国語科」教科書の「近代化」》合津美穂会員
植民地期の台湾では、政治的次元における「近代化」は総じて抑止的であったとされる。公学校「国語科」教科書の政治的教材を、国定読本と比較しつつ分析した結果、両者の間には「大きな不均衡」が存在していたことが明らかになった。同教材は、実社会での台湾人の政治的立場と同様、「近代化」とは程遠い、植民地主義的な観点から編纂されたものであった。本発表では、その様相がいかなるものであったのかを報告したい。
発表③《「満州国」技術員・技術工養成と国民高等学校工科に関する覚書》丸山剛史会員